住宅ローンをどの工務店に頼むのか

住宅ローンはあくまで、金融機関と建築主との金銭消費貸借契約であってどの工務店に頼むかどうかは、さほど重要なことではない、と考えている人は多いと思います。果たしてそうでしょうか?
住宅ローンを頼むということは、出来るだけプライーベートにしておきたい年収や勤務先、そして家族の状況等建築業者に知れ渡ってしまいます。
ではいつの段階でどの業者に住宅ローンの手続きをお願いしたらよいのでしょうか。
まず注文住宅を建てようと思いつくと、高価な買い物であるが故に情報を出来るだけ沢山得ようと誰しも数社の工務店やハウスメーカー、或いは設計事務所等を訪問し、そしてウマが合った業者や興味を持った業者、自分の夢を実現してくれそうな業者と打ち合わせを始めます。どの業者も土地を測量して役所を回って敷地の調査をして、お客様の要望を伺い、注文住宅の新築プランを作成します。そして数回の打ち合わせやその業者が実際に建てた現場見学等を経て、納得した時点で契約という運びになります。
しかし契約してしまった後に住宅ローンを申し込み、思っていた程度に借り入れが出来なかった、と言うのでは計画そのものが実現できません。そこで数社の業者と数回打ち合わせをし、心の中でほぼこの業者で建てようと思った段階で、その工務店に住宅ローンをお願いするのが大切になります。
住宅を建てる気もない業者に、手間をかけさせて住宅ローンを頼むことは心情的にできないでしょうし、断る際も多少のイヤな思いもするでしょう。かと言って住宅ローンを後回しにすると、もし希望の額の借り入れが出来なかった時大変なこととなります。
資金計画は新築住宅のプランや仕様、設備、構造、材料等と同じくらい大切なものです。よって慎重になりすぎてどうしても後回しになってしまいます。
建築をお願いしようと考える業者は、信頼できると感じている業者です。業者のなかには、とりあえず住宅ローンを手配さえすれば契約出来たも同然、とお客さんは二の次で自分のことばかり考えている輩もいます。
よって遅すぎず、早すぎず契約前のほぼ納得している工務店に住宅ローンを申し込むのがベストと言えるでしょう。
注文住宅の建築は施主と業者との共同作業です。その作業がないと本当にいい注文住宅はできません。その為には業者とお互いに信頼関係を構築して、すべての面で納得して、支払いに関して最も重要な住宅ローンを信頼できる工務店に頼むことが大切です。